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佐賀県伊万里市出身。株式会社メジャメンツ代表取締役。 エンジニアとして20数年勤務後、コンシューマーゲーム開発や株式会社オリコンのシステム部門を経て 2011年7月、株式会社メジャメンツを創業。SBI大学院大学は2010年度入学、1年間休学後、2013年度卒業。 ベンチャーチャレンジ制度2回優秀賞を受賞。趣味はゲーム、音楽、仕事。
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プロフィール、団体の紹介

Webの品質コンサルティングをやっており、みなさんが分かりやすい部分でいうとリンク切れのチェックやSEO対策のようなことをしていました。

2年前から利用しやすさをチェックするアクセシビリティ診断を始め、大手企業のWebサイトやスマホアプリなど、 障害者へ配慮できているかチェックを障害者当人にやってもらうサービスを提供しています。

アクセシビリティ診断以外にも、障害者に仕事を依頼したい企業と仕事をしたい障害者をマッチングするサニーバンクというクラウドソーシングを運営しており、 障害者のワーカーの会員数は3000人以上になりました。今後も会員数を増やし、障害者とのマッチングを増やしていきたいと考えています。 また、会員の中には一度も働いたことがない人もいらっしゃるので、トレーニングメニューを作って働ける環境を用意していくことも検討しています。

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障害者だからこそできる仕事を増やす

アクセシビリティの対応を始めたときに、障害者向けのWebサイトのチェックを障害者にやってもらったところ、全く使えないものになっていました。

お客さんに「障害者が使えないと言ってますよ」というレポートを出したところ、非常に響いたんですね。

我々がチェックするよりも障害者が使えないと言っていると。この指摘事項をクリアすれば、魅力のあるコンテンツになるので、これはビジネスになると考えました。

それから、いろいろな障害のある方と組んで、アクセシビリティレポートサービスを始めました。

また、障害者の方からは、「収入が少ない」「自分で稼いでちゃんと税金を払いたい」という話を聞き、障害者のためのサービスであるサニーバンクの発想につながりました。

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サニーバンクでは、障害者だからこそできる仕事を増やしていこうと考えています。 障害者には、ライティングやデータ入力などの誰でもできる仕事が多く、単価が安いというのが課題でもあり、時給換算にすると150円程度のものもあったりします。 そうではなく、障害者だからこそできることを見つけ、高収入になるような仕事をできるだけ作るようにしています。

例えば、前述のアクセシビリティチェックなど、普通の人が見つけられないことを障害者は見つけることができるんですね。 ただ、発見した内容を言語化するのが難しいので、レポートの作り方など、セミナー形式で月1回講習会を実施しています。

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困っている人を困らなくする仕組みを作る

会社のビジョンとして、困っている人を困らなくするということを大事にしています。 道に迷っている人がいて助けることは大事ですが、また同じように迷う人が出てくると思います。 迷う人が出ないように仕組みを作ることが大事であり、エンジニア的な視点で障害者が困らない仕組みを実現しました。

障害者のビジネスは、自治体と組んでいるところがほとんどであり、決まりがあったり、歩みが遅かったり、規模的にも数十人が限界で大きくなりにくく、社会を変えるための意見も集まらないと感じていました。

一方、クラウドソーシングであれば、何万人という会員が参加し、意見を集めて社会のルールを変えやすいと考えました。

障害者自身がいいところを発見できるのが楽しい

障害者にもすごいスキルを持っている人がたくさんいます。目が見えないから代わりに耳が発達していて、駅のスピーカーから流れる音質チェックをする人もいれば、 点字を読むので指先が敏感になっていて、今治タオルの品質チェックをする人もいます。

健常者が気づかないエラーに気づくので、健常者よりも高収入を得ることができます。とはいえ、自分の得意分野を生かせるところを見つけられないという方もいます。

健常者も同じですが、それを見つけてあげられるようになりたいですね。 自分と似たような障害を持つ人の活躍を共有してあげることができれば励みになるので、共有できる場を作っていきたいと考えています。 障害者が自分のいいところや得意な分野を1つ1つ見つけられるのが、このサービスの楽しさだと思います

ただ、障害者の中には仕事で傷ついている人も多いんです。職業トレーニングに何十万も払って、トレーニング後に仕事を斡旋すると言われてても紹介してくれないという話もあります。

また、体調不良など事情もあり、企業で務め続けることができないという人もいるので、このような高収入の仕事は非常に喜ばれています。

また、障害者は失敗した経験から臆病やネガティブになっている方もいらっしゃいます。 ですので、障害者の会員からも信頼してもらえるように、セミナーは無償でやっていますし、登録料もありませんので、やりたい人が安心して参加できる場になっています。

バリアフリーに関わる様々な診断サービスを

アクセシビリティ診断サービスを実施している企業は多いですが、多くがシステム的なチェックになっています。 サニーバンクは様々な障害を持っている方が関わっているのが強みであり、発達障害、視覚障害、聴覚障害など、混ぜて診断しているのが特徴です。

バリアフリー診断も同様に、高齢者向けの手すりは足腰弱い方にはいいものですが、手すりの色が壁の色と近いと弱視や緑内障とかだと見えないケースもあり、 バリアフリーに配慮している施設でもそのような形になっているので、ビジネスチャンスとしてサービスメニューを増やしていこうと考えています。

アクセシビリティ診断をやって、困りごとが減っていくと、障害者が苦労していることも減っていくと考えています。 また、一方でネガティブチェックだけでなく、ポジティブチェックも実施しています。ちゃんとできているところは大事にしてもらわないといけないですね。

障害者が潤えば、福祉も潤ってきて、生活も充実していきます。そんなサイクルを作っていきたいですね。