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【開催報告】青森市産官学連携プラットフォーム主催ワークショップ ~地域づくりと関係人口~

社会デザイン・ビジネスラボの地方開催として、社会デザイン・ビジネスラボin青森(主催:青森市産官学連携プラットフォーム)を実施しました。
今回は「地域づくりと関係人口」をテーマに、2022年10月28日(金)に現地(青森市会場)とオンラインで開催しました。

1.挨拶・講演   

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最初に、ご挨拶と社会デザイン・ビジネスラボの活動紹介をさせていただき、スピーカーのお二人からご講演していただきました。

講演1 五ヶ瀬町の事例紹介 Gokase.fun代表 杉田 遼河 氏

まず、杉田さんからGokase.funの取組などについてご紹介いただきました。
九州発祥の地ともいわれており、日本最南端のスキー場があるなどといった五ヶ瀬町の魅力について触れたあと、Gokase.funの活動目的についてお話くださいました。

五ヶ瀬町は他の中山間地域にも見られるように高齢化と人口減少が進んでいます。
Gokase.funとしては、 関係人口を増加させることで、中山間地域独自の持続的な発展を目指しています。
今日は私たちの主な活動として、次の2つをご紹介します。

1.五ヶ瀬町スタディツアー&政策提言コンテスト

これは4年目の活動になるのですが、名古屋市にある南山大学の授業の一環で、単位が出る形で実施しております。
五ヶ瀬町の魅力や地域課題について、地域住民と交流しながら3日間くらい勉強してもらい、政策提言をしてもらうというものです。
最後にはコンテストを開催して、優秀な提案については、補助金をつけて学生に実現に向けてアクションをしてもらいます。Gokase.funとしては、この研修の準備、政策実現のサポートなどを実施しています。

実際に政策提言コンテストを通して実現した例として、「WILD CAMP」という活動をご紹介します。
これは、いまでも実施しているもので、子どもたちが自分たちで竹を切って集め、テントを作り泊まってもらうという子どもキャンプです。

2.村留学

村留学は全国数箇所で実施されている取組で、五ヶ瀬町でも開催してみませんかというお話をいただき、Gokase.funで引き受けて現地運営しているものです。
地方で暮らしたことのない学生さんたちに地域に飛び込んでもらって、8泊9日、地域のいろんな方と交流して、地域の暮らし方について学んでもらい、自分が興味関心のあることを探ってもらいます。
この取り組みは、これまで3回実施しており、BBQウェルカムパーティー、自然体験など、私たちは参加学生の皆さまを五ヶ瀬町のさまざまなところにご案内します。
夜は日中体験したことをもとに、学生同士でディスカッションをしてもらいます。

以上が、私たちがしている活動となります。

私が地域づくりに関して大切だと思うのは、社会的価値と経済的価値を両立させることです。社会的価値がある活動をしている人が、それを継続できる仕組みをつくることが、地域づくりに大事ではないかと思っています。

講演2 青森ワーケーションの課題共有
AOMORI Workation 東青地域移住・交流サポート協議会 舘山  公 氏

続いて、「アオモリアテンダーズ」隊長の舘山さんにご登壇いただきました。

「アオモリアテンダーズ」としては、今年1年間で200人程アテンドする予定とのことで、なぜ青森市でワーケーションを実施しているのか、アオモリワーケーションの目指すところなどについてお話くださいました。

青森市の課題を数字で見ますと、人口減少全国ワースト10位、転出超過全国ワースト3位ということになっております。特に今取り組むべき、いわゆる「社会減」と呼ばれる転入に対する転出超過は、毎年1,000人規模です。このうち75%は18歳から23歳の若者世代で、進学・就職で県外に出ていくと戻ってこない、という状況が続いております。

市町村魅力度ランキングが高い市町村でも転出超過が続いていることから、単に観光魅力を高める・発信するだけでは人口減少には立ち向かえないということがわかると思います。

皆さんだったら、どうやって故郷の人口流出を食い止めますか?

青森市では、移住相談・移住体験・ワーケーション体験のリピーターを「関係人口」としてカウントしており、あくまでも将来の移住に向けた途中段階の一つとして、関係人口があると捉えております。

コロナ禍で、新しい働き方・生活様式、リモートワークなどが普及したことで、魅力ある仕事の少ない、低賃金、都会から遠い地方都市にもチャンスが訪れたのかなと思っております。
青森は、夏場でも冷涼で過ごしやすく、都市基盤もあり、高速交通体系もあります。
なぜワーケーションをやっているかという冒頭の問いに対して、こういった経緯のなかで、リモートワーカー向けにワーケーションをやったらいけるのではないか。というのが答えです。

これに伴い、青森市の移住政策もこの3段構えに転換しました。

ステップ1 青森移住に興味を持ってもらう

ステップ2 移住を検討してもらう取り組み

ステップ3 移住を決断してもらう取り組み(さまざまな支援制度)

その結果として、令和3年度には43組86人の方が移住してくださいました(前年度の3.4倍)。

最近の傾向では、Iターン・Jターンも増えており、そういった方々を増やしていくためにも、我々は、バケーションというより、地域住民との交流を主体にしたワーク×ローカルコミュニケーションを重視しています。ローカルコミュニケーションは、田舎の人と親戚づきあいをするような感じで、来年ただいまとかえってくるような関係性をつくるイメージです。

こういった取り組みをしていくなかで課題もありまして、地方移住を会社が理解してくれない、許可してくれないというの方が4割以上いらっしゃいます。地域交流をしていくうえで、交流してくれるような地域の人や団体が少ないのも課題です。

2.グループワーク

 

プレゼンターの講演後は、現地2チーム/オンライン2チームに分かれて、グループワークを実施しました。各チームで自己紹介をし、講演を聞いた中で気づいた青森の課題を出し合いました。
また、各自が関係人口創出のためのアイデアを考え、グループ内で検討しました。
最後の全体共有では、各チームから下記のようなアイデアが出されました。

・寒い青森だからこそ、フィンランド式サウナなどをやってみてはどうか

・夏の涼しさを活かしたゴルフワーケーション、りんごサミット×ゴルフ

・青森クセの強いツアー(ニンニクを食べ、香りが特徴的な温泉に入り、ガイドも強い津軽弁をはなす)

・マニアック層向けに、良質な石が見つけられるスポットなどを発信する

地域住民ではなかなか気づかない地域の魅力、地元住民ならではの意見など、さまざまな視点から多くのアイデアが出されました。

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