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【開催報告】社会デザイン・ビジネスラボ in 東海
『循環型ビジネスの共創コミュニティ』Kick Offイベント

2023年7月5日、一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ(以下、SDBL)は法人パートナー企業である株式会社ユニソン、株式会社JSOLとの協働プロジェクトとして、『循環型ビジネスの共創コミュニティ』を東海エリアで立ち上げるとともに、Kick Offイベントを開催しました。

このイベントには循環型ビジネスに携わっている方、これから事業化したい方、興味がある方など様々な立場の方々約30名が集まってくれました。

株式会社新東通信 CIRCULAR DESIGN STUDIO.スタジオ長 山下史哲氏の基調講演でサーキュラーエコノミーの世界的な潮流を理解したのち、循環型ビジネスに関するキーワードをもとに参加者全員で様々なアイデアを出し、悩みを共有するワークショップを実施しました。

平日の昼間にも関わらず、熱気にあふれたイベントになりました。

■主催者挨拶・オリエンテーション

はじめにSDBLの理事であり、株式会社JSOL常務執行役員の増田裕一氏による挨拶、株式会社ユニソンの増渕和也氏の主催者挨拶ののち、SDBLの土井浩之氏がナビゲーター役として取り組みの概要や進め方の説明を行い、Kick Offイベントが緩やかにスタートしました。

■基調講演

株式会社新東通信 CIRCULAR DESIGN STUDIO.スタジオ長 山下史哲氏

【プロフィール】
広告代理店、メーカー、印刷会社と様々な業界にて、企業・地域のブランドコンサルティング、マーケティングコンサルティング業務に従事。現在は、愛知県蒲郡市・長野県白馬村などでサーキュラーエコノミーによる街づくりをプロデュース。蒲郡市においては、日本初のサーキュラーシティアクションプランを作成。企業向けのサーキュラーエコノミーコンサルティングも行っている。
英国CMI認定サスティナビリティプラクティショナー

基調講演では、造船所跡地で繰り広げられるサーキュラーエコノミーの実験エリアで有名な「デ・クーベル」や誰でも簡単に修理できるスマートフォン「フェアフォン」、サーキュラー型のプロダクトデザイン「マッド・ジーンズ」などオランダにおける先進事例の紹介にはじまり、「プラネタリー・バウンダリー」という概念による地球の限界量の見える化、VMS(Vision-Meso-Seeds)モデルの解説、社会実装に向けての中間領域(Meso)の重要性を強調してくださいました。

最後に「サーキュラーエコノミーを実践して持続可能性を高めるには、しっかりとビジネスとして成立させることが重要!」との力強いメッセージが参加者に投げかけられました。

■ワークショップ

参加者が5つのグループにわかれ、事務局から提案した8つのキーワードに対して、ブレインストーミング的にアイデアをどんどん張り出してもらいました。

☆8つのキーワード☆
「地域循環」「リサイクルコスト」「製品デザイン」「再生エネルギー」「リサイクルと廃棄物管理」「教育・意識啓発」「リソース管理」「資源共有と共同利用」

他の参加者さんが出したアイデアからインスパイアされ、さらなるアイデアが生まれ、みるみるうちに模造紙のスペースが埋まっていきました。
様々な分野の方が集まってアイデアを出し合うことで、自分にはない視点や気付きが得られる点は異業種が集まるワークショップの醍醐味です。
次にアイデアとアイデアを掛け合わせて、新たなプロダクトやサービスのプランを妄想して、チーム内で共有し意見を出し合って、最後に参加者全員に内容を共有しました。

いきなり実現可能性を論ずるよりも「それって、面白い!」というところがあるのかどうか、まずはそれが大事なのかも知れません。

☆参加者の皆さんが生み出したアイデアの数々☆

■石原呼春さん(名古屋学芸大学3年)によるグラレコ

「予備知識無しで、ここまで書けちゃうの!?」と基調講演してくださった山下さんも石原さんのグラレコにビックリ!

参加者のワークショップで生み出された循環型ビジネスのアイデアも可視化してくれました。石原さんありがとうございました!

■最後に

参加者の皆さんからは「異業種で属性の異なる方々とのワークショップはエキサイティングで新たな気付きが得られた」「自分だけじゃなく他の企業の方もサーキュラーエコノミーに可能性を見出しつつも、何から始めたらいいかわからないと戸惑っていることが判った」「ビジネスとして成立させる難しさを乗り越えたい」「実装に向けた中間領域が大事という山下さんの考えに共感」「シンプルに異業種とのワークショップは楽しかった」といった様々なポジティブなご意見をいただき、次回開催に向けて運営側も背中を押される思いでした。
今回は神奈川県や静岡県からご参加いただいた方々もおりました。
今回参加できなかったという方も次回は是非ご参加ください!

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