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【開催報告】第2回「主体的な関わり・学びを引き出すデジタル
地域経営」研究会 ~モビリティとデジタル地域経営~
2023年12月7日に第1回「主体的な関わり・学びを引き出すデジタル地域経営」研究会を盛況のうちに終えましたが、この度、「モビリティとデジタル地域経営」をテーマとして第2回 研究会を開催いたしました。
第2回は、モビリティや駅を中心にしたコミュニティ・デザインの可能性といった観点から、これからのデジタル地域経営のあり方を考え討論を行いました。
ご挨拶
はじめに、一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ(SDBL)常務理事の町野 弘明 氏より、「様々な交通の在り方を、モビリティというテーマとして捉え、デジタル地域経営とともに考える回としたい。」と開会の挨拶をいただきました。
ゲストトーク
京浜急行電鉄
生活事業創造本部 まちづくり統括部 課長 佐々木 忠弘 氏
今回のゲストトークでは、横浜市出身であり、京急沿線のエリアマネジメント構想「COCOONプロジェクト」を開始、MaaS構築・地域モビリティ整備・公民連携なども担当している佐々木 忠弘 氏をお招きし、お話を伺いました。
『地域と作るエリアマネジメントMaaS ~エリアマネジメント構想COCOONプロジェクト~』をテーマに、京浜急行電鉄のグループ理念をはじめ、経営戦略の中でも地域連携の重要性とエリアマネジメント構想COCOONプロジェクトを事例とした今後の鉄道ビジネスについてご紹介いただきました。
コアメンバー・セッション
次に、コアメンバー・セッションへ移り、今回コーディネーターである横浜市立大学 国際教養学部 学部長/教授の鈴木 伸治 氏より「デジタル先行ではうまくいかないが、民間企業と行政の取り組みで、地域の情報を住んでいる人にしっかり届けることで発信者や担い手を繋ぎ、新しいものを生み出せるのではないか」というお話をいただきました。
続いて、コアメンバーの皆さまをお招きし、各メンバーの取り組んでいる事業や、今後の課題などについてご紹介いただきました。
横浜市 市民局 市民協働推進課 担当係長 加藤 慎介 氏
東京工業大学 環境・社会理工学院 建築学系 准教授 大森 文彦 氏
日本リビングラボネットワーク 代表理事 木村 篤信 氏
一般社団法人社会デザイン・ビジネスラボ 事務局長 三尾 幸司 氏
「デジタル面でのサービスやシステムの開発だけでなく、メンバーを集める営業の部分が大切である」という意見や、「地域には、デジタルに縁遠い方が多いことが実情である一方、少なくとも横浜においては、現場の声でもデジタルへの期待感はとても強い。」というお話しをいただきました。
また、「エネルギーとパワーを持った地域の方々から繋がりが生まれ、一緒に活動していくことで結果的に成功に繋がる。」という意見も出ました。
一方、参加者からは、「地域の繋がりに関して、子育てが一段落した方や、高齢者などの視点はあるものの、障がい者の視点も大事なのでユニバーサルMaaSなどの情報も収集してほしい。」というご指摘や、「様々な活動は、ブランド力の向上に資するのではないか。」などのご意見をいただきました。
最後に、コアメンバー全員より「この研究会で、地域の情報を全員で共有できる仕組みを講じていきたい。」という今後の展望や「幅広いテーマにおよぶディスカッションや質疑であり、考えたこともなかった視点を貰えた。」といった感想など、一言ずつコメントをいただきました。
今回も、次に繋がる本質的な議論ができた有意義な会となりました。