コンテンツ
CONTENTS
コンテンツ詳細
【開催報告】
6自治体の地域課題に、参加者がAIで挑む
SDBL × JSOL 共同開催イベント
2026年6月23日(火)、社会デザイン・ビジネスラボでは、社会課題を起点とした共創の場づくりに取り組む一環として、株式会社JSOLとの共催により、「6自治体のリアルな課題に、チームでAI開発体験イベント」を開催しました。
本イベントは、住友商事株式会社が運営するオープンイノベーション施設「MIRAI LAB PALETTE」で開催され、自治体職員や企業関係者など、約60名にご参加いただきました。
当日は、約1時間の開発時間の中で、50件を超えるアプリケーション、Webページ、動画などのプロトタイプが作成されました。
少子高齢化、地域資源の活用、健康、まちづくりなど、地域が抱える課題はますます複雑化しています。一方で、生成AIの進化により、専門的な開発経験がない人でも、アイデアを短時間で具体的な形にしやすくなってきました。本イベントでは、6自治体が実際に抱える地域課題をテーマに、参加者がチームでAIを活用し、サービス企画からプロトタイプ開発までを体験しました。
地域課題への関わり方を広げる、AI開発体験
本イベントでは、AI駆動開発ツール「Replit」を活用しました。
Replitは、自然言語(日本語など)でアイデアや要件を伝えることで、AIと対話しながら開発を進められるクラウド型の開発プラットフォームです。今回は、ツールそのものの体験にとどまらず、「地域課題に対して、自分たちはどのように関われるのか」を考え、すぐに試作してみる場として活用されました。
当日プログラム
当日は、Replit社からパートナーシップ担当のMeganと営業担当のNickが来日しました。 Meganから冒頭に挨拶をいただき、Replitの特徴や、実際に触って体験してみることの大切さについてお話しいただきました。
ハッカソンでは、前半に6自治体(宇都宮市、堺市、相模原市、静岡市、豊田市、横浜市)から、 各地域が抱える課題をピッチいただきました。
後半では、提示された課題をもとに参加者が解決アイデアを検討し、 AIとの対話を重ねながらプロトタイプを作成しました。 限られた時間の中で、サービス企画にとどまらず、 実際に動くアプリケーションを開発することで、 AI駆動開発ならではのスピード感を体感いただきました。
地域課題と参加者が提案したソリューション①
■課題:生活習慣改善
全国と比較して、食塩の過剰摂取と関連がある循環器疾患の死亡率の増加が課題となっています。
■参加者が開発したソリューション
「減塩っち」
「減塩っち」は、その日の食事を写真で記録すると、AIが塩分量を推定し、
改善に向けたアドバイスを行うモバイルゲームです。
10代〜20代の若年層が楽しみながら生活習慣を見直せるよう、
ゲーム性を取り入れている点が特長です。
参加者はReplit上で、 「食事写真をもとに塩分量を推定し、アドバイスを行うゲームを作成したい」 という要件を自然言語で入力。 さらに追加指示を重ねることで、 リマインド通知機能やキャラクターが進化する仕組みを実装していました。
地域課題と参加者が提案したソリューション②
■課題:公園の適切な維持管理
公園の管理団体の人数が減少し、管理を担いきれなくなっていることが課題となっています。
■参加者が開発したソリューション
「宇都宮市 公園管理システム」
市内の公園を地図上で可視化し、ごみ拾いや草刈りなどの作業状況や、
作業ボランティアを一元管理できる仕組みとして提案されました。
参加者はReplit上で、 「宇都宮市内の公園を地図上に表示し、管理できるサイトを作成したい」 という要件を入力。 さらに、ボランティア活動に応じてポイントがたまる機能を追加するなど、 短時間で機能を拡張していました。
AIで生まれた50件超の成果
その他にも、当日は50件を超えるアプリケーションやWebページ、動画が作成されました。 事後アンケートでは、要件整理から開発までを一気通貫で進められる点や、 短時間でアイデアを形にできるスピード感に驚く声を多くいただきました。
地域課題を「知る」だけでなく、 「自分たちで考え、試し、形にしてみる」ことの可能性を感じられる時間となりました。
結び
本イベントでは、生成AIが社会課題解決において大きな可能性を持つこと、そしてAI搭載開発環境の活用によって、「プログラミングができなければ開発できない」という常識を塗り替え、誰もがアイデアを素早く形にできることを学びました。
SDBLでは今後も、AIを活用した社会課題解決へのアプローチにつながる学びと実践の場を提供してまいります。
