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【開催報告】SDBL in 名古屋
トヨタ自動車と共同主催。水資源の課題解決と事業創造をワークショップで検討

2021年7月に2日間にわたって、社会デザイン・ビジネスラボ(SDBL)と、トヨタ自動車の共同主催でアイデアソンを開催しました。「水資源と環境保全を考える。サーキュラーエコノミービジネスのこれから。」をテーマに水の課題にフォーカスした講演とワークショップです。
参加者は東海エリアの企業を中心に東京からの参加者も含めて、社会課題(特に環境・水)に関心のある方々が参加。企業からの参加者以外にも、大学、NPOや複業している方々など、様々な知見を持ったメンバーでのディスカッションとなりました。

◆Day1 講演と水に関する課題の議論

Day1は名古屋イノベーターズガレージにて実施。水に関する社会課題を理解するために、講演者には、立教大学の中村先生、法政大学の山崎先生をお招きし、中村先生には、社会デザインと環境というテーマで講演、山崎先生からは専門である環境化学から、水資源や環境保全、水や汚れは巡るという問題提起をしてもらいました。

1.【講演】社会デザインと環境

社会デザイン・ビジネスラボの会長でもある中村氏は、「社会デザインと環境」というテーマで講演。

次世代の持続可能な社会を創造する様々なデザイン手法について、事例を交えながら参加者にとってアイデアの気付きとなる多くのキーワードを提供いただきました。
また、企業として参加されている方が多かったことから、企業と社会課題の関係性について、時系列とともに今後の予想図について話しました。

立教大学大学院 21世紀社会デザイン研究科 教授
社会デザイン研究所 所長
社会デザイン・ビジネスラボ 会長
中村 陽一

2.【講演】なぜ、いま水なのか? ~水分子と地球の水循環から見えてくるもの~

法政大学の教授である山崎氏は、水資源をテーマにて講演を参加者に対して、「水」についての多種多様な情報を共有し、水循環が様々な場所で起こっているメカニズムについての説明。日本だけでなく、世界的な視点での水に関係する環境課題についてお話いただくことで、身近な問題だけでない世界的な視点での水の課題(おいしさ、安全性)について理解を深め、参加者が水に関する新たな捉え方をできたのではないかと考えます。

3.【ワークショップ】

ワークショップでは、水に関する課題をサブテーマごとに分けて、議論をしていきました。飲料水や水資源の枯渇、林業、農業、漁業など水に関わる様々な課題を個々の参加者の関心ごとに整理していきました。JSOLメンバーが各チームにてファシリテーションを行い、課題とアイデアを抽出しました。

◆Day2 ビジネス検討と共有

Day2はILBEIGEにて開催。結婚式場としても利用できるスペースいうこともあり、広々とした非日常的な空間でワークショップを実施。Day2はDay1の課題やアイデアを整理し、ビジネスモデルとして組み上げていく作業を行い、各チームともDay1の振り返りをしながら、ユーザのペルソナを想像して、議論を進めました。

各チームからビジネスアイデアはたくさん出てきましたが、最後にビジネスモデルとして絞り込み、各チームから発表されたのは下記の5つになります。

1.雨水を利用した家庭菜園
2.第二の故郷を提供するサービス
3.林業の保護や廃材の活用
4.簡易浄化槽の設置をサブスクで
5.シェアリングトイレ

【総評】

最後に中村先生が、2日にわたる研究会について総評を行いました。

今回のワークショップでは、環境(水資源)というテーマだけでなく、各チームにビジネスプランの中に共通の考え方があり、社会課題を解決するにあたって、単なるアイデアだけで終わるのではなく、ビジネスプランをいかにデザインするのか、新たな技術との融合を積極的に図り、有機的な繋がりを持っていくことの重要性について参加者にお話いただきました。

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