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【開催報告】第5回 異業種がつながる
”リアル”なサーキュラーコミュニティの実現
‐現場の実践から見えた「共創」の可能性-
イントロダクション
2025年7月23日(水)、名古屋・株式会社ユニソン コミュニティスペース「WAVE千早」にて、【循環型ビジネスの共創コミュニティ】第5回イベントが開催されました。
今回のテーマは「異業種がつながる“リアル”なサーキュラーコミュニティの実現」。
共創コミュニティをともに創り上げる仲間を探す3社の実践企業が登壇し、それぞれの取り組みから「つながりによる循環型ビジネスの可能性」を探りました。
本イベントは、社会デザイン・ビジネスラボが進める「循環型ビジネスの共創コミュニティ」プロジェクトの一環として企画・実施されました。
1.実践企業による講演:現場の挑戦から学ぶサーキュラーエコノミー
株式会社サンウエスパ 丹羽 豊 氏
トップバッターを務めたのは、再生資源リサイクルを基盤に新たな商流を創造する株式会社サンウエスパ。

講演では、バイオエタノール事業や「紙くずからクラフトジンを生み出す」ユニークな取り組みが紹介されました。

水草を原料にエタノールを抽出し、自社ブランドのクラフトジンを開発World Gin Awards 2023でも表彰される実力派として評価も高い

エタノールの化学反応式をもとにした印象的な一言、「燃やしても、飲んでも、カーボンニュートラル」
という言葉に、会場からは感嘆の声が上がりました。
トーエイ株式会社 今津 杏菜 氏
続いて登壇したのは、廃棄物処理・リサイクル事業を幅広く展開するトーエイ株式会社。

今津氏は「プラスチックリサイクルの難しさ」をテーマに、現場で直面する課題を紹介しました。
- ・まとまった量がなければ再資源化が難しい
- ・回収コストが運搬効率に見合わない
- ・種類の違いで品質が安定しない
といった具体的な課題を共有しながら、「それでも挑戦を止めない理由」を語りました。

参加者は、身近な素材の“見えない課題”に新たな気づきを得た様子でした。
株式会社ユニソン 増渕 和也 氏
最後に登壇したのは、開催会場でもある株式会社ユニソンの増渕和也氏。

同社が取り組む「サーキュラーペイブプロジェクト」では、埋立処分されているモノやマテリアルリサイクルが困難な素材を再活用し、中部地区から循環型経済を実現する挑戦が紹介されました。

また、社会デザイン・ビジネスラボのフェローとしての活動や、「循環型ビジネスの共創コミュニティ」への参加・協働を呼びかけ、会場全体に前向きな熱気が広がりました。
2.ワークショップ・ディスカッション:つながりが生まれる瞬間
後半は、参加者同士によるグループディスカッションが行われました。

業種や立場を超えて、どのような形で自社が「共創」に関われるかを考える時間に。

それぞれの視点から意見が飛び交い、「まずは小さく始めてみる」という実践への第一歩を共有しました。
3. 参加者の声
アンケートや参加者のコメントからも、学びと刺激が感じられました。「実際の取り組みを聞くと、自社・自分が参画できそうなことがイメージできた」「近い業態でもアプローチの違いがあり、サーキュラーエコノミーの幅を再認識した」「自宅でのごみの捨て方にも意識が向くきっかけになった」「難しさを感じつつも、まずは何かをやってみようという気持ちになった」「異なる立場の意見を聞けて大変参考になった」

4.結び
今回の「異業種がつながる“リアル”なサーキュラーコミュニティの実現」では、リサイクルや再資源化といった“循環”を、単なる技術ではなく「人と人のつながり」で実現することの大切さが共有されました。
参加者同士の共感や学び合いを通じて、“リアル”なサーキュラーコミュニティが少しずつ形になりつつあります。
次回は2026/2/18(水)に「第6回 サーキュラーエコノミーの現在(いま)を知る」を開催いたします。
この3年で「サーキュラーエコノミー」という言葉は社会に広く浸透しましたが、環境と経済の両立は未だ多くの企業にとって難題です。
本会では新東通信CDS山下史哲氏による現状分析と、山本英治氏によるオランダ・欧州の最新動向を通じ、サーキュラーエコノミーの「現在地」を徹底解剖。情勢不安で取り組みが停滞しがちな今こそ、異業種連携が不可欠です。
参加者同士の対話を通じて共創の種を見つけ、社会実装への新たなプロジェクトが始動する場を目指します。引き続き、「循環型ビジネスの共創コミュニティ」の活動に、ぜひご注目ください!

